心理学の勉強会に参加しました

生徒が安心して過ごせるために、先生たちは心理学を学んでいます。
今回はその一環として、「新潟ナラティブ・セラピー・ワークショップ」に参加しました。

新潟ナラティブ・セラピー・ワークショップ

「外在化」

2025年11月2日(土)10:00~16:30

今回学んだテーマは「外在化」で、本校から5人の先生が参加しました。
そこで学んだことをご紹介します。

実際の事例を通して「外在化」についてご紹介します。

事例 
Aさんは「いらいらしやすい」です

Aさんは周囲の人にいらいらをぶつけてしまうので、みんな困っています。
Aさん自身も、自分のいらいらに振り回されてどうにもできず、疲れています。
そのようなAさんや周囲の人は、どうすればいいのでしょうか。

外在化
「Aさん」と「いらいら」を分けて考えます

「いらいら」は「Aさん」の外にある、と考えてみます。
「いらいら」はAさんの外にあるので「Aさんは悪くない」と考えることができます。
そのように考えると、いいことがたくさんあります。
※Aさんが子供の場合、「いらいら」に「いらいらくん」のような名前をつけてもらうこともあります。

外在化のいいところ

  1. Aさんは気持ちが楽になります
    Aさんは自分を責める必要がなくなり、気持ちが楽になります。
  2. Aさんは問題解決に向かいやすくなります
    自分のせいではなく「いらいらのせい」と考えることで、問題を客観視でき、問題と向き合いやすくなります。「いらいらがきたぞ」と気づける自分になることが大きな第一歩です。
  3. 周囲の人も気持ちが楽になります
    周囲の人はAさんに対して「いらいら」のせいでいらいらするんだよね、と考えます。そうすることでAさんに対して怒らずに、冷静に関わることができます。

講義では外在化の考え方について、次のようなわかりやすい動画も紹介していただきました。
「私は黒い犬を持っていた。彼の名前はうつ病だった」

参加者の方々は学校のカウンセラーやセラピストをされている方が多く、普段聞けないような話が聞けて興味深かったです。また皆さんグループワークで人の話を引き出すのがお上手でした。心理学の勉強のためにバックパックだけ持って、飛び込みでニュージーランドまで行ったという方もいて面白かったです。

私自身、生徒と関わるときに、生徒を責めてしまわないように外在化をうまく使っていきたいと思います。

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